代表の〇〇な話 ~中学3年生の保護者へ~

 新年あけましておめでとうございます。昨年は、ぼちまるが開所して、のべ100人を超える方々に利用して頂きました。また、寄附金・クラウドファンディングで支援して頂いた方々には、本当に感謝しています。今後も、様々な形でNPO法人らしい自由な発想で、不登校児童・生徒や保護者・先生方に寄り添った支援を実施していきます。本年も宜しくお願い致します。

 また、このたびの能登地震による被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。NPO法人 ぼちまるとして、何か自分たちでできることを支援させて頂きたいと考えています。

 僕が担当するこの【代表の〇〇な話】では、これまで10年以上、児童思春期精神科領域で関わってきた臨床の中で、個人が感じた・考えた話をさせていただきます。何かの参考程度に読んでください。

 来週から新学期がスタートします。最終学年の子どもは、在籍校に通う最後の数か月ということで、色々なことを考えていると思います。最終学年で2学期終盤、登校できていなかった子どもにとっては、きっと、かなり複雑な気持ちが強まっていると思います。

 小学生~中学生への進学パターンでは、新たな環境に行くことで再スタートが切れる子どももいます。ただ、中学3年生は、高校進学・進路を決定する時期というところで、これからの自分の進む道が、今、全く決まらず、高校でやっていく自信もない…不安・焦り・心配・恐怖といったネガティブな感情に自分自身が押しつぶされそうになり、その苦しみから自分を守るために、先のことは考えない、その会話をしない(決めない)、ゲームや趣味に、もっと没頭する手段をとる子どもも居ます。

 きっと、同年代と同じように、この時期に進路を決めないといけないと思っている先生と、今、決めないと、このままひきこもってしまうのではないか?義務教育の間は、先生に頼りサポートしてくれるけど、卒業したら誰に頼ればいいか分からない…と、焦りと不安が強まり子どもに怒りを抱く保護者。先のことを考えることができず動かない子どもとの間で、対立関係が生れ、後に、大きな大きな大きな溝・壁ができてしまうこともあります。

 

 僕がこれまで関わってきた子ども達・保護者の方々が教えてくれたことは…

①同年代と進学時期が同じでなくてもOKという気持ち(とにかく焦らない)

②家庭内でのポジティブな会話(進学・進路以外で、子どもとのコミュニケーションを大切にする)

③学校の先生・友だち以外で、関わりを維持してくれる第三者(専門性がある人)と子どもを、早めにつなぐ(保護者だけで抱え込まない)

④何でも簡単に買ってあげない。行動をモノで誘発させない。物欲を労働意欲(通信制に進学してアルバイト)へ変換させる

 他にも色々な方法があると思いますし、その子どもにあったやり方でいうと、①~④の関わり方が、絶対に正解であるとは思いませんが、僕は、この関わり方で成功している事例が多かったので、何かのヒントになればと思います。

保護者の方の不安は、とにかく大きくて苦しいと思います。夫婦間でも意見が違っていたり、母親任せにされて責められたり…。だからこそ、絶対に一人で抱え込まないでください。必ず同じ苦しみを抱きながらも、その苦しさから脱して前に進んだ経験をした先輩はいます。そういった方と出会える保護者・家族会などに参加して、誰かに気持ちを吐き出す、頼ることも大切な方法だと思います。

決してひとりではないです。