代表の〇〇な話 ~NPO法人ぼちまる開設して1年を振り返って~
今治・西条・上島町を中心に不登校支援を実施するNPO法人 ぼちまる 代表 出山です。
僕が担当するこの【代表の〇〇な話】では、これまで10年以上、児童思春期精神科領域で関わってきた臨床の中で、個人が感じた・考えた話をさせていただきます。何かの参考程度に読んでください。
この1年間が、とにかく長かった。自分のキャリアの中で、色々お世話になり看護師として成長させてくれた医療機関があり、その場所で影響を受けたスタッフ、関わりを介して学びを得た患者さん。開設に際して、背中を押してくれた医師。その方たちのおかげで開設したNPO法人 ぼちまる。
働いていた病院での実績一つで、開設して当初の利用者は【0】が2ヶ月程続きました。
暇だらけでやる仕事はインスタの動画撮影。
専門職を雇うために、色々な方に相談して設定した高い利用料金。使える無料広告活動は、業者に無理を言って掲載して貰いました。
広告活動と同時に、経営度外視した相談料の割引…期間限定初回相談無料…。この企画から徐々に相談数が増え、最大の転機は不登校児と親の会【のちはれスペース】さんに参加させて頂いた時の保護者の声からの発想でした。
クラウドファンディングで得られたお金から利用料金を値下げする。結果は93万円。本当に、この資金によって、今のNPO法人 ぼちまるが奇跡的に立って居られる歴史の1ページになりました。
また、経営度外視する活動の副作用が、主なスタッフの無償勤務・低額給料による勤務でした。これが実現できたのはスタッフのぼちまる愛です。必死に存続させることだけを考えて活動を継続してきました。
この1年間必死に活動してきた結果が、今、1市1町の教育委員会からの委託契約、学習サポートから登校再開に歩き出した子ども達、不登校相談により動き出せた子どもや保護者、就労チャレンジを利用した子ども達の新たな挑戦、訪問看護ステーションに指示書を書いてくださっている小児科医・精神科医の先生方、クラウドファンディングや寄附金、会員に入ってくださった方々、そして無償勤務・低額給料で働いてくれて耐えてくれたスタッフ…みんなのお陰で、NPO法人 ぼちまるは1歳を迎えることが出来ました。
本当にありがとうございます。
ただ、まだ1歳です。つかまり立ちの状態で、足元はおぼつかない乳幼児ですが、色々な事例に対し、真剣に寄り添いNPO法人 ぼちまるとしてできることを全力で実施し、全国でも類をみない特殊な不登校専門機関として、しっかりひとり立ちし、今後、立派な法人として成長していきます。
皆様。もう少しだけ、もう少しだけ、ご支援頂きますよう宜しくお願い致します。